かつて工場だったころのお話

日日食堂は神奈川県の大磯というまちにある小さな食堂です。「にちにちしょくどう」と呼びます。

大磯には、いつも穏やかで、そしてどこかゆったりとした空気が流れています。 ここにはカラオケもゲームセンターもパチンコ屋さんも存在しません。 でも、海があって、山があって、昔からずっと続くお祭りもあって、古い洋館が残っていて、絵描きさんに彫刻家、陶芸家もたくさん住んでいて、、、そしてみんなが丁寧に毎日を暮らしています。 田舎なんだけれど、なんだか文化的な匂いがする、湘南の中でもなんだか不思議な佇まいをもったとても素敵なまち大磯。

日日食堂は、そんな大磯にある六十年以上も前に建てられた、古い木で出来た電機部品工場をリノベーションして誕生しました。 戦後の寡婦対策としてつくられたという工場には、地主さんの地域貢献への想い、工場長の従業員への想い、長年働いてこられた従業員の方々の仕事への想い、たくさんの想いがいまも詰まっています。 かつての工場だった頃を知るお客さまから素敵なエピソードを教えていただくたびに、その温かく凛とした想いを食堂としてそのまま引き継いでいきたい。そのためにも精一杯頑張っていかねばと、いつも気持ちが引き締まります。